(JP) 2masks

(JP) 素材:アベノマスク、木材、etc...
企画:「Dear Camus」プロジェクト
出演:太田遼 武政朋子
(JP) 「Dear Camus」プロジェクト。
1月にソウルにておこなった展覧会のメンバーが、感染症による影響や変化を、各作家の視点でそれぞれの地域を観察記録し配信するメールマガジンに参加。
4月〜7月にかけて全6回配信。

その内の4回目に制作配信したの作品。

「4月1日
総理大臣は、日本国内全住所への布マスク2枚の配布を表明した。
仕事が大幅に減少し生活に逼迫する多くの人々は、我が耳を疑った。
でもそれは決してエイプリルフールのジョークではなかった。
有用性への疑問と莫大な税金が不透明に投入されたこと、さらには粗悪品が多数混入していたことなどから多くの批判が集まり、アベノマスクと揶揄されるようになった。

洗うことで再利用可能である布マスクは、急激に拡大しているマスク需要に対応する上で極めて有効である。

でも配布される前に緊急事態宣言が日本全国で解除され、マスクも当たり前のように店頭に並ぶようになった。
6月2日、僕の家にもマスクがきた。
すでに我が家にはお手製のマスクや使い捨てマスクの在庫がたくさんある。
誰も欲しくない、2枚のマスク。
それを止めることなく実行してしまっている歴史的珍事。
問題は、又してもその諸々決定プロセスが曖昧であることだ。
今の政府は、公文書を正しく残すことが極めて苦手である。

僕は、この2枚のマスクを重要な公文書として、保管する。

体内と外気の境界であるマスク。
このマスクを床と地面の境界である漆黒に、保管する。」
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